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IoT活用による糖尿病重症化予防法の開発を目指した研究(PRISM-J)における臨床研究開始について
-2型糖尿病患者におけるIoT活用の行動変容と血糖改善効果の検証-
2017年12月27日
国立国際医療研究センター
国立研究開発法人 国立国際医療研究センター 糖尿病研究センター(センター長:植木浩二郎)は、「IoT※1活用による糖尿病重症化予防法の開発を目指した研究(PRISM-J)-2型糖尿病患者におけるIoT活用の行動変容と血糖改善効果の検証-」の臨床研究を開始します。
当センターは、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の「平成29年度「IoT等活用生活習慣病行動変容研究事業」の採択を受け、2型糖尿病患者2,000人を対象とした臨床研究「IoT活用による糖尿病重症化予防法の開発を目指した研究(PRISM-J)~2型糖尿病患者におけるIoT活用の行動変容と血糖改善効果の検証~」の臨床研究を開始します。
厚生労働省 平成25年度特定健診・保健指導実施状況調査によれば、特定健診で受診を勧められても、病院に行かない方の割合は約50%(2,790万人)であり、積極的に治療を受ける患者の割合は低く、糖尿病においても早期発見・早期治療が十分に実施できているとはいえません。糖尿病を含む生活習慣病の医療費は、医療費全体の11.3%に達するほか、網膜症や腎症、心筋梗塞、脳梗塞などに加え、悪性腫瘍、認知症の発症リスクを高めるため、重症化を予防することは患者自身の生活の質(QOL)の改善という観点からも重要です。
本研究では、対象者へ通信機能をもつ測定機器(血圧計、体重体組成計、活動量計)を無償貸与し、患者自身がスマートフォンを使って、日々の健康情報をセルフモニタリングすることに加え、介入群は、本研究で使用する七福神アプリ※2により日々の健康情報に基づいたメッセージを受けることで、血糖の改善効果を検証します。
また、医師は七福神アプリが提供する健康データや指導者用サマリーレポートにより、診察日と診察日の間の健康状態、生活態度を簡便に把握することができるようになります。
既存の糖尿病患者がIoTを活用して無理なく生活改善に取り組みながら、QOLと血糖を改善できる手法を検証する重要な研究であり、今後の糖尿病治療のあり方に大きな変革をもたらす可能性のある取り組みです。多くの皆さまが本研究にご協力下さることを期待しています。
- IoT(アイオーティー)とは、身の回りの機械がインターネットを通じてつながることにより実現する新たなサービスや技術のことです。
- 七福神アプリは、公益財団法人 愛知県健康づくり振興事業団が経済産業省「平成27年度補正予算IoT推進のための新産業モデル創出基盤整備事業(企業保険者等が有する個人の健康・医療情報を活用した行動変容促進事業)」の結果に基づき、バージョンアップして開発をしたスマートフォン専用アプリケーションです。
研究期間
2017年12月から2020年3月31日
本件に関しまして、下記の要領で取材していただける場を設けております。
- PRISM-J指導者説明会
※本研究にご協力いただく医師等指導者向けに実施する説明会です。
開催日時:平成30年1月16日(火曜日)15:00~18:00
開催場所:TKP品川カンファレンスセンター4F会議室
東京都港区高輪3丁目26番33号京急第10ビル(JR品川駅徒歩1分)
https://www.kashikaigishitsu.net/facilitys/cc-shinagawa/access/ - 申込先
ご参加を希望される場合はご所属、人数、カメラの有無(ある場合は台数)を前日までにご連絡ください。
E-mail:iot-info@ml.mri.co.jp
※定員に達した場合は、ご参加をお断りする場合がございますので、なるべく早めにご連絡ください。
なお、取材の時間等については、調整させていただく場合がございますので、予めご了承ください。
本件に関するお問合せ先
株式会社三菱総合研究所 社会 ICT イノベーション本部
電話:080-8061-9324
平日10:00~17:00(除く12月29日-1月4日)
E-mail:iot-info@ml.mri.co.jp
研究開発代表者
国立研究開発法人 国立国際医療研究センター
糖尿病研究センター 植木 浩二郎
研究開発分担機関
- 公益財団法人 愛知県健康づくり振興事業団
- 一般財団法人 医療情報システム開発センター
- 国立大学法人 東京工業大学
- 国立大学法人 名古屋大学
- 国立大学法人 九州大学
- 国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所
- 国立研究開発法人 産業技術総合研究所
- 学校法人 兵庫医科大学
- 学校法人 東京医科大学(申請中)
- 独立行政法人国立病院機構 京都医療センター(申請中)
- 学校法人 自治医科大学附属さいたま医療センター(申請中)
研究協力企業(企業名五十音順)
- 株式会社アイベック
- 株式会社アイロム
- 株式会社アクセライズ
- アビームコンサルティング株式会社
- インフォテック・サービス株式会社
- オムロン ヘルスケア株式会社
- 株式会社セカンドファクトリー
- 株式会社三菱総合研究所
研究協力学会・協会
- 一般社団法人 日本糖尿病学会
被験者リクルート協力団体(団体名五十音順)
- BIJ健康保険組合
- LIXIL健康保険組合
- MBK連合健康保険組合
- MS&ADシステムズ株式会社
- SGホールディングスグループ健康保険組合
- SOMPOホールディングス株式会社
- YKK健康保険組合
- イオン健康保険組合
- 市光工業健康保険組合
- 伊藤忠連合健康保険組合
- オートバックス健康保険組合
- 鹿島建設株式会社
- 関西電力健康保険組合
- 北関東しんきん健康保険組合
- キヤノンIT ソリューションズ株式会社
- キヤノン健康保険組合
- グラクソ・スミスクライン健康保険組合
- 健康保険組合連合会 愛知連合会
- サノフィ健康保険組合
- 医療法人財団 三友会
- 塩野義健康保険組合
- 塩野義製薬株式会社
- シチズン健康保険組合
- 島津製作所健康保険組合
- 鈴与健康保険組合
- 鈴与商事株式会社
- 鈴与シンワート株式会社
- セントラルコンサルタント株式会社
- 全日本空輸株式会社
- 全日本空輸健康保険組合
- 医療法人 蒼龍会 井上病院附属診療所 健診センター
- 損害保険ジャパン日本興亜株式会社
- 損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険株式会社
- 第一三共株式会社
- 第一三共グループ健康保険組合
- 第一生命健康保険組合
- 第一生命保険株式会社
- ダイヤ連合健康保険組合
- ダスキン健康保険組合
- 東京海上ホールディングス株式会社
- 東京海上日動火災保険株式会社
- 東京産業株式会社
- トッパングループ健康保険組合
- 日産自動車健康保険組合
- 日本事務器健康保険組合
- 日本電気株式会社
- 日本中央競馬会健康保険組合
- 日本航空株式会社
- 日本航空健康保険組合
- 日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社
- ハウスあいファクトリー株式会社
- パッケージ工業健康保険組合
- 阪急阪神健康保険組合
- 富士フイルムグループ健康保険組合
- プライフーズ株式会社
- プリマハム健康保険組合
- ポーラ・オルビスグループ健康保険組合
- 北陸情報産業健康保険組合
- 丸紅株式会社
- 丸紅健康保険組合
- 三井健康保険組合
- 三井物産健康保険組合
- 三井物産フォーサイト株式会社
- 三菱健康保険組合
- 三菱商事健康保険組合
- 三菱倉庫株式会社
- 株式会社三菱総合研究所
- 三菱UFJ信託銀行健康保険組合
- 安田日本興亜健康保険組合
- リソル生命の森株式会社
- 菱電商事株式会社
- 両備グループ
- 株式会社ローソン
※本件への掲載について2017年12月13日までにご許可頂きました健保・企業様のみ掲載しています。
取材に関するお問合せ先
国立健康危機管理研究機構 危機管理・運営局 広報管理部
電話:03-3202-7181(代表) <9:00~17:00>
E-mail:press [ a ] jihs.go.jp
※ [ a ]を@にしてご送信ください。